冷却痩身医療クールテック・ディファインの効果メカニズムと口コミレビュー

世界初!夢の4部位同時施術「クールテック・ディファイン」

著者にとって冷却痩身医療といえば「クールスカルプティング(通称クルスカ)」です。しかし先頃、「二の腕・太もも・顔など冷却痩身はクールテックで!効果機序」と題したブログ記事を投稿したところ、友人から「私、クールテックもクルスカも両方経験ありよ!」という連絡をもらい、「思い立ったが吉日」とばかり早速インタビューをお願いしてきたところです。

友人の施術に使われた冷却痩身医療機器は「クールテック・ディファイン」という名前だそうです。しかし、私がブログ記事にしたのは「クールテック」です。クールテック・ディファイン?クールテック??同じモノ????違うモノ????と混乱する私に、友人は「同じモノよ。でもクールテック・ディファインは冷却痩身医療機器の中でも最新型よ」と優しく教えてくれました。

クールテック・ディファインの最大の特徴は、1台の冷却痩身医療機器で4カ所同時に施術できる点で、これは世界で初めての機能だそうです。

確かに過去に筆者がクールスカルプティングを試した時には、複数部位の同時施術に際し、とんでもない大きさの機器を小部屋にすし詰めにして、「動かないで下さい!カップが外れても返金できませんからね!」と施術担当のお姉さんに叱られたのが、いまだにトラウマ体験になっています。

あの苦しさを考えれば、クールテック・ディファインの4カ所同時施術機能は、施術担当者にとっても患者さんにとっても「ユーザビリティ革命」と言えるでしょう。しかし、クルスカが登場してから随分経ちますが、医療機器メーカーが「クールテック・ディファインは世界初」というのは、あまりにも怠慢ではないか?と感じてしまいます。まあ、いずれにしても「めでたい機能追加」ではあります。

クールテック・ディファインの冷却痩身メカニズム

さて、ここからは少し真面目なトーンでクールテックディファインを紹介したいと思います。

クールテック・ディファインは、従来のクールテックやクールスカルプティングと同様に、脂肪細胞のみを凍結させて部分的なサイズダウンを狙う冷却痩身医療機器(正確には脂肪吸引冷却機器)です。脂肪の融点の高さを利用して、脂肪細胞のみをシャーベット状に凍結させる温度調整を行うことで、脂肪以外の組織にはほとんどダメージを与えずに余分な脂肪だけを減らすことができます。

痩せたい部分に専用のアプリケーターを当てて冷却しながら「脂肪吸引」を行うことで、体型をデザインしていきます。専用アプリケーターには大きさや形が異なる様々な種類があり、アプリケーターの種類が多ければ多いほど、より精密な体型デザインが可能です。クリニックが持っているアプリケーターの数が多ければ多いほど、より精密な形状設計が可能になります。私が調査した範囲では、アプリケーターに関してはクールスカルプティングが優位です。

クールテック・ディファインでもクールスカルプティングでも、この脂肪吸引同時冷却機能により、非侵襲的に「脂肪細胞の数」を減らすことができます。脂肪を「ごそっ」と除去することも「細やか」に削り出すことも自由自在です。筆者の友人は、クールテクにはまると、スポーツや食事制限がバカバカしくなると言っています。

専用アプリケーターによる脂肪吸引同時冷却について、もう少し深く掘り下げてみます。クールテック・ディファインでは、脂肪吸引の力(装置の動作中の真空圧)を調整して脂肪塊を専用アプリケーターで包み込み、温度を-10℃~-5℃程度の範囲に調整すると、脂分は凍結し、水分は凍結せずに保持される状態が生まれます。

脂分(≒脂肪細胞)を凍結させると、脂肪細胞の細胞膜が破壊されてアポトーシスが誘導されます。一方、凍結せずに保持した水分(≒脂肪細胞以外の細胞や組織)はほとんど損傷しません。このスキームは医療機器にプログラムされており、50分間の処理では脂肪細胞の約20%、70分間の処理では約30%のアポトーシスを誘導すると言われています。

施術後は、専用アプリケーターで吸引冷却した部分に冷感(鈍い痛みのような感覚)が残り、多少の赤みや内出血も生じます。これは、クールテックやクールスカルプティングの随伴症状なので、何の心配もありません。その後、患部をしっかりとマッサージして脂肪細胞のシャーベットを周囲の体組織になじませていきます(マッサージが不十分だと脂肪除去の効率が悪くなります)。

随伴症状の赤みや内出血は1週間ほどできれいに治ります。凍結した脂肪細胞はすぐに体外に排出されるのではなく、マクロファージに貪食され、代謝されて・・・という具合に体内でいくつかのステップを経て後に体外に排出されます。このため、クールテックの効果が実感できるようになるまでには、数週間、あるいは2ヶ月くらいかかる場合もあります。

クールテック世代が1つの部位を治療するのに50~70分かかるという効率の悪い痩身治療であったのに対し、クールテック・ディファイン世代は一度に4つの部位を治療することができます。この使い勝手の良さもさることながら、痩身施術の効率が飛躍的に向上したことは評価に値すると考えます。

クールテック・ディファインの適用制限

しかし、クールテックにしても、クールテック・ディファインにしても、クールスカルプティングにしても、除去する脂肪細胞は皮下脂肪のみで、内臓脂肪などの深部の脂肪細胞は除去されません。内臓脂肪に到達するほど温度を下げてしまうと、他の細胞や組織にダメージが残ってしまいます。同じ理由で、クールテック、クールテックディファイン、クールスカルプティングは「適用脂肪厚」が仕様で決まっています。

例えば、腹部と太ももの皮下脂肪の厚みが2cm以上で好ましくは3.5cm以上、顔面(あごの下や頬の周り)の皮下脂肪の厚みが1cm以上あることが施術の条件となります。

クールテックやクールテック・ディファインなどの冷却痩身治療に興味がある方は、まず以下の情報を確認してみてください。これらは基本的には医療機関での事前カウンセリングで伝えられる内容で、治療計画を進める前にこれらの内容についての同意書にサインをしなければなりません。コロナ禍であることを鑑み、注意点としてここで紹介しておきたいと思います。

禁忌

  • 寒冷蕁麻疹体質の場合。
  • ケロイド体質の場合。
  • 糖尿病の場合。
  • 妊娠している場合。
  • アルコール中毒や薬物中毒など精神神経症を有する場合。
  • 施術個所に重篤な皮膚疾患や感染症がある場合。
  • 出血性疾患を発症している場合。
  • 皮下脂肪が極端に少ない場合(適用脂肪厚は上記を参考にしてください)。
  • 心臓ペースメーカーなどの医療機器が埋め込まれている場合(心臓に疾患がある場合)。
  • 施術箇所に金属製の糸やプレート等を埋め込んでいる場合。

副作用(随伴症状)とリスク

  • 効果には個人差があります。また効果を感じにくい部位があることを先に承知するようにしてください。
  • 対象部位に創傷がある場合、または皮膚疾患がある場合は施術を受けられないことがあります。
  • 施術後、軽度の凍傷を起こすことがあります(この場合、必要な治療のための来院が必要です)。
  • 施術後、軽い筋肉痛に似た不快感や赤みが気になることがありますが、通常は1~2週間以内に治まります。また、内出血は、完全に消えるまでに2週間ほどかかることもあります。
  • 施術当日の飲酒、入浴はNGです(ぬるめのシャワーはOKです)。

「クールテック・ディファイン」の口コミ

以下は、今回インタビューした著者の友人からの「クールテック・ディファイン」のレビューです。

良い点は、アポトーシスによって脂肪細胞の「数」が減るので、他のダイエットに比べてリバウンドがほとんどないことです。ただ、以前受けていたクールスカルプティングの施術は痛くて憂鬱だったので、クールテック・デファインのような不快感のない痩身医療はとてもありがたいです。4回の同時施術で通院回数も減りました。こんなに楽になると運動も食事制限もできなくなりそうです。

今や美容は「頑張る」ものではなく「楽しむ」ものになりましたね!あとは価格の問題です。肥満医療が認められて、クールテック・ディファインが保険適用されるようになればいいなと思います。

本記事は、当社の自動リライトツール「半自動リライト方法」を応用して定期的にリライトしています。