冷却痩身クールテック!医療ダイエットのイメージ

医療ダイエット「クールテック」とは

痩身医療のクールテックに興味があります。体験者に聞いたところ痩せサプリGLP-1ダイエットは当然ですが、抗肥満薬としてのGLP-1受動態作動薬もあまり痩せ効果がないようなので、他の痩身医療にも触手を伸ばしはじめたところです。

クールテックとは?実はそれほど目新しい痩身医療ではありません。クールスカルプティングと同じメカニズムの医療ダイエットです。簡単に言うと、脂肪細胞だけをピンポイントに凍らせて、その細胞膜を傷つけ、脂肪細胞のアポトーシスを誘導するという作用機序です。

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クールテックの痩身メカニズム

これ、「もしかして簡単な説明じゃなかったかも」と反省し、ひとつずつ丁寧に解説していきます。

著者を含め、私達の体はさまざまな種類の細胞から構成されています。この細胞を仮に、脂肪細胞とそれ以外の細胞(仮に普通細胞と呼びます)に2分割して取り扱い、脂肪細胞と普通細胞をそれぞれ冷却していくと普通細胞より脂肪細胞の方がより高い温度で凍ってしまいます。

この温度がおおよそ4℃です。

脂肪細胞が普通細胞より高い温度で凍ってしまうのはどうしてか?これは調理した後のフライパンの残油を想像するとわかりやすいかもしれません。加熱しているときは液体なのに、室温に冷えると蝋のように固まってしまいますよね。この現象と同じです。脂肪細胞は普通細胞よりたくさんの油分を蓄えている細胞なので4℃でも凍ってしまうわけです。

クールテックやクールスカルプティングは、この「脂肪細胞が普通細胞より高い温度で凍る」という現象を応用した医療ダイエットです。二の腕、太もも、顔、おなか周りの皮下脂肪が気になる部位を、普通細胞は凍らず脂肪細胞が凍る温度に冷却して20分から60分間保持(部位により異なります)し、その後、冷却をやめて脂肪細胞を解凍します。

二の腕、太もも、顔、おなか周りなど、冷却後にこれらの部位を触ると初めてクールテックにチャレンジした人はビックリすると思います。自分の体の一部とは思えないほど赤く腫れ、ジャリジャリしたさわり心地だからです。まだ、凍った脂肪細胞が完全に融解しきっておらず、粗いシャーベットのようなテクスチャーになっているわけです。

脂肪細胞がシャーベット状態のうちに、ガシガシと強力にマッサージするのがきれいに部分痩せするポイントなのだそうですが、このマッサージが痛い!痛すぎる!!とはいえ、自分の体を生きながらにして凍らすくらい覚悟を決めてのダイエットなわけですから、我慢するより道はありません。

通常、このマッサージを終えたら施術完了。施術スタッフの方にお礼を言って帰宅します。施術当日から普通に生活できます。強調するほどの副作用やダウンタイムはありません。ただ、施術後1週間程度は施術部分を自分でもマッサージする方が良いとのことです。

クールテックのダイエット効果

このクールテックという医療ダイエットに関し、効果なしと主張される患者さんもいるようですが、脂肪細胞は確実に減少します。施術部位や施術後ケアを真面目にやったかどうかにも依存するそうですが、1回施術でおおよそ10%から30%の脂肪細胞を体外に排出させることができます。やるな!クールテック!!

クールテックの限界

ただし、クールテックが万能な痩身医療かというとそんなことはありません。症例によって「効果なし」なものも確かにあります。著者が残念に思うのは、クールテックが扱える脂肪細胞は「皮下脂肪」のみということです。皮下脂肪とはおおよそ「つまめる」部分の脂肪のことです。著者のような中年の小太りおじさんにとっての悩みの種の「内臓脂肪」は適用外で効果なしです。残念無念。

クールテックもクールスカルプティングも、それこそ最強の痩身医療である脂肪吸引でさえも、内臓脂肪は対象外で効果なし。来院して相談すると、医師に笑われながら「運動しなさい」と言われるのが関の山です。冒頭の抗肥満薬としてのGLP-1受容体作動薬は「食欲がなくなる」医療ダイエットですから、理屈的には内臓脂肪に効くはずですが、友人のGLP-1体験者が言うにこちらも「効果なし」とのことです。

冷却痩身メカニズム

気を取り直して、クールテックやクールスカルプティングで脂肪細胞が減少するメカニズムを解説します。冒頭では簡単に、脂肪細胞の細胞膜が破れてアポトーシスが誘導されるからと、さらっと書いてみましたが、これは生化学を履修していないとなかなかイメージしにくい話かもしれません。

クールテックで脂肪細胞を凍らせる過程、そしてこれを融解させる過程で、脂肪細胞の細胞膜が傷つき破れるというのは、氷を触った際の指の感覚等の実体験からイメージできると思います。「難しい」と感じる部分はこの後に起こるアポトーシスという生理現象だと推察します。

アポトーシスによる脂肪細胞の体外排出

では、アポトーシスとは?

簡単に言えば細胞の自然死、細胞の自殺・・・。ますます簡単じゃなくなりました。実はほとんどの人が実体験としてアポトーシスを「見たことがある」はずです。例えば、蛙が卵からふ化してオタマジャクシになり、そして蛙になる様子は、まさにアポトーシスです。オタマジャクシの尻尾はどこにいきました?尻尾は切れたわけではありません。蛙になる過程で、尻尾を形作っていた細胞群がアポトーシスで自然に消え去ったのです。

もう少し整理してアポトーシスを解説します。

細胞はそれそのものが生きており、いつかは死にます。細胞死には「ネクローシス」という死に方と「アポトーシス」という死に方の2パターンがあるのです。ネクローシスでは、突然の損傷などが原因で細胞死が起こります。そして周囲の細胞もダメージを受けます。これに対して、アポトーシスでは、「プログラム」に従って細胞死が起こります。もともと「プログラム」で決まっていた死に方なので周囲の細胞を傷つけません。

プログラム?そこまで突っ込まないで下さい!そもそも我々人間は、DNAに刻み込まれたプログラムに従って生命を全うするのです。アポトーシスのプログラムもその類いのものです。オタマジャクシの尻尾が良い例です。

アポトーシスで自然死した脂肪細胞の残渣は、マクロファージなどの貪食細胞によって体内で処理され、1ヶ月~2ヶ月ほどかけて老廃物として体外に排出されます。

クールテックの費用感とモニター募集

さて、さまざまに書き殴りましたが、著者はやはりクールテックに興味があります。皮下脂肪だけでもかまわないので取り除いて欲しいです。しかし、医療ダイエットは抗肥満薬としてのGLP-1ダイエットと同様に、自由診療項目なので費用が高額です。

例えば、クールテックで腹回りをケアしようとすると、20万円くらい必要です。しかも、施術後に若い女性の看護師さんから「繰り返し施術されると効果がさらにアップしますよ」とニッコリ微笑まれるのですからたまりません。ふぅ。どこかでクールテックのモニター募集をしていないかを探すのが、PCを開く際のルーティンになっています。

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これらのキーワードを自作のキーワードウォッチャーの中に仕込み、日々、クールテックのモニター募集が立ち上がるのを待っています。今更ながらキーワードを俯瞰して感じたのは、場所情報も必要ですよね。北海道とかでクールテックのモニター募集を見つけても、往復旅費で普通に施術料金をまかなえてしまいますから。

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クールテックのあるある誇大広告とその弊害

ところで、どこのクリニックだったか忘れてしまいましたが、クールテックを脂肪吸引冷却痩身治療などと表現しているのを見かけたことがあります。これは明らかな誇大広告なので注意喚起します。脂肪吸引は医療ダイエットの中でも最強で、皮下脂肪をほぼ根こそぎ取り除くことも可能です(効果が高い分、リスクが大きくダウンタイムも長期間になります)。10%から30%しか皮下脂肪を除けないクールテックやクールスカルプティングとは威力がまるで違います。

高額料金を準備してメスを使わない脂肪吸引(クールテックのこと)を楽しみに施術に来たら、脂肪吸引とは効果が全然違っていたというのでは、その患者さんが気の毒です。

「クールテックは効果なし」とあちらこちらの掲示板やWEBサイトでみかけることがありますが、もしかしたらこういうはしごを外された患者さんが「クールテックは効果なし」と苦情を発信されておられるのかもしれません。

クールテックに対し、肪吸引冷却痩身治療という表現は完全にミスリードです。医療機関とはいえ「誇大広告」は避けた方がよろしいかと思います。

クールテックに関連するSNSの声

本記事は、当社の自動リライトツール「半自動リライト方法」を応用して定期的にリライトしています。